対話型のチュートリアルにより、初心者でもタッチタイプの基本を学べるタイピング練習ソフト。初級から上級まで、ユーザのレベルに合わせた豊富な練習メニューが用意され、着実にレベルアップできる。「猫的タッチタイプ」は、対話形式のチュートリアルとレベル別の豊富な問題文を備えたタイピング練習ソフト。入力方式はローマ字/かなのいずれにも対応。ローマ字入力では、例えば「じゃ」を「ja」「jya」「zya」から選択することが可能で、慣れた入力方法を選べる。ユーザがオリジナルの問題文を作成・編集して、利用することもできる。
練習メニューは「チュートリアル」と「初級コース」「中級コース」「上級コース」で構成されている。「チュートリアル」は、猫の先生とネズミの生徒の対話形式。タイピングの基本知識がわかりやすく説明されたあと、実際に両手の指を使ったタイピング練習に進む。手指の置き方(ホームポジション)からタイプするときの姿勢や指使いまで、タッチタイプを初歩から習得できるようになっている。
初級〜上級コースでは、指定されたテキストをタイピングしてゆく。
- 初級コース:単語や短い文節を入力する
- 中級コース:ひとつの文章を制限時間内に入力する
- 上級コース:「小説」「文部省唱歌」「ニュース」など、日英各6ジャンルの「長文」を入力する
各コースとも英語/日本語の練習文が用意され、それぞれ難易度順のレッスンが設定されている。指定された回数を連続して合格するとレッスンのクリア。クリアするまでは、上位のレッスンには進めない。練習中、ミスタイプした文字は赤色で表示される。ミスを訂正してから進めると「訂正数」として、また訂正せずにそのまま進むと「ミス」としてカウントされる仕組み。練習終了後には、スピード(1分あたりの打鍵数)と訂正回数が表示される。上級ではさらに正確さ(正しい打鍵数/全打鍵数、%値)や評価(神/優/並)も表示される。練習の履歴は自動的に保存され、1回の練習(レッスン)ごとに、スピードや正確さが記録される。
画面表示はコースごとに異なる。チュートリアルと初級コースでは、次に打つ「キー」と使う「指」を画面上のキーボードを使って指示してくれる。中級では、キーボードは表示されるが、指使いの説明はない。上級では、キーボード表示もなくなり、画面上の問題文だけを見ながらのタッチタイピングが求められる。
中/上級では、出題ごとに解答時間の制限があり、中級では練習中に「残り時間」が画面に表示される。また、上級では「経過時間」「タイプ回数」がリアルタイムで表示される。これにより正確さとスピードを兼ね備えたタイピングを習得することができるようになっている。
ユーザが自作した問題文でタイピング練習することも可能(別途、作者のホームページから「猫的編集ツール」をダウンロードする必要がある)。複数ユーザの使用にも対応しており、最大7名までのユーザの個別設定や練習履歴の記録が可能。インターネット接続している環境では、自分のタイピングの成績(速度)をネット上の「ハイスコアランキング」に登録することもできる。
そのほか、背景画像や正解時/ミス時の文字などの色設定、説明時のアニメーションやBGM、効果音のON/OFF、サウンドの変更なども行える。