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津軽のカン
2対2のチームプレイで勝負する、奥の深いトランプゲーム


津軽のカン 作者いわく、「津軽ではカードゲームというと『カン』を意味するほどポピュラー」というトランプゲームソフト。2対2のチーム編成で進行するという一風変わったゲームだ。本来は4人で遊ぶゲームだが、それを1人でいつでも楽しむことができる。

「津軽のカン」は、4人のプレイヤーが「カン」と「ムカン」という2人ずつのチームに分かれ、絵札を取り合うゲームだ。戦いそのものはチーム単位で行うが、トータルでの勝利は最初に総得点が300点を超えた個人に与えられる。短期的な戦いを積み重ねて、最終的な勝者が決定する仕組みだ。

「カン」はいわば攻撃側のチームで、高得点のチャンスがあるのに対し、「ムカン」は守備側で、カンの得点を阻止しなくてはならない。1回の戦いは、3つのステージからなっており、カンはこのすべてに勝利することにより、高得点を得ることができる。当然、ムカンはこの阻止を目的とする(カンに1枚も手札を渡さずに阻止した場合は、ムカンでも高得点を獲得できる)。

ゲームそのものの進行は、「1人ずつ順番に手札を場に出し、一番強い札を出したものが場にある絵札を獲得する」というトランプゲームではおなじみの方法。こうして、ステージごとに定められた枚数の絵札を集めたチームが、そのステージの勝者となる。勝敗はチーム単位で判定されるので、自分の持っている絵札をわざと味方に取らせるという戦法も有効だ。ただし、第1ステージでは、誰が「カン」で誰が「ムカン」かわからない時期があり、このときに絵札をとられるとかなりヒヤヒヤする。

「カン」と「ムカン」のチーム編成は固定ではなく、「カン」側が3連勝するか、「ムカン」側が連勝をくい止めた時点で再編成しなおされる。この3連勝もしくはそれを阻止した時点までをワンセットとし、これを繰り返すことで「津軽のカン」は成り立っているのだ。こういう風に文章にすると複雑だが、実際にやってみれば、ルールはすぐに飲み込めるだろう。

以上の説明でもわかる通り、「津軽のカン」はいろいろなカードゲームのおもしろいところをごちゃ混ぜにしたようなゲームである。ほかにも細かなルールが存在するが、パソコン相手なのでゆっくりとルールを参照しながらプレイすればよい。一度覚えてしまえばおもしろいトランプゲームなので、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがだろうか。

津軽のカン
第1ステージの冒頭。この段階ではだれが味方か敵かわからない

スクリーンショット》 味方同士で協力して絵札を集める。一番強いカードを出せば場の絵札がとれる
スクリーンショット》 「カン」側で勝ったところ。3連続で勝つと高得点を得ることができる
スクリーンショット》 誰かが300点を超えた時点でゲームは終了。最終的には個人の戦いになる

■津軽のカン 1.5
【作 者】 坂本 士文 さん
【対応OS】 Windows Me/2000/98/95/NT    【種 別】 フリーソフト
【作者のホームページ】 http://www.umabiyori.com/


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