こだわりの1本を探そう!
自分らしさを映し出す究極のスクリーンセーバ選び
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フラクタルイメージで描く美しい自然の景観
地形シミュレータ
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■自然界のフラクタルがCGによってシミュレートされる。美しい景観につい目を奪われてしまう
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フラクタルを応用して景観をシミュレートするスクリーンセーバ。フラクタルとは、1975年にIBM社にいたマンデルブロ(Benoit Mandelbrot)という人によって提唱された概念。簡単に言ってしまえば、例えば海岸線やその岩の表面などの果てしなく続くデコボコのような、形の似ている多くの違う大きさの構造を持つもののことだ。つまり、海岸線などの輪郭線はどこまでいってもギザギザだし、その細部を見てもやっぱりギザギザだ。永遠に続く金太郎アメのよう。したがって誰も海岸線の正確な長さなど知らない。この明確に求めることができない長さを持つ複雑な図形をフラクタル図形という。
そう考えると、山も木もその枝葉も、自然界のものすべてがぜんぶデコボコ、ギザギザだ。地図で見てもそばに行って見てもギザギザ。そこで、1次元でも2次元でもないこの幾何学的次元をCGでシミュレートすることで、よりリアルなデコボコやギザギザができるというわけだ。フラクタルの理論や実現方法にはこの100倍難しい話があるのだが、それは同梱されているヘルプに詳細が記されているので、そちらを参照してほしい。
要は「地形シミュレータ」を実行すればリアルな描写ができるということ。百聞は一見にしかず。まぁとにかくこのスクリーンセーバを起動してみてほしい。写真よりよほどリアルに見えるはずだ。難しい概念やアルゴリズムがわからなくても、設定ダイアログで、お好みの地形や光源をリストから選ぶだけで、ため息が出るほど美しい景観が見られる。
地形は標準タイプをはじめ、あらかじめ登録されている「紅葉」「日本の夏山」「アドリア海の島々」「中近東の大地」「ヨーロッパ・アルプス」「南太平洋の島々」「ヒマラヤの夏」から選択でき、これらのランダム表示も可能だ。さらに編集も可能で、水や植物、地層などの彩色や、地形の高度、また、生成された地形を垂直方向にどのように引き伸ばすかを決める拡大など、細かな設定ができるようになっている。光源も同様で、標準タイプのほか、「夕焼け」「残照」「夜明け」「夜」が登録されており、編集も可能。光源や空の色、位置などの設定も自由自在。さらに、特殊効果として霧や露、水面の波や反射、雲などの濃度や量を指定して生成させることができる。
グラフィックの美しさだけでなく、風情も楽しめる。そんな設定を可能にしたのが、このソフトのすばらしいところだ。フラクタル風景が醸し出す美しい景観を思いきり堪能しよう。
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《スクリーンショット》 地形の編集やポリゴン数の設定も簡単に行える
《スクリーンショット》 自然界の現象も細かく設定。よりリアルな景観が楽しめる
《スクリーンショット》 日本の夏山の夜明けをシミュレートしてみた
■地形シミュレータ 2.62
【作 者】 まっつん さん
【対応OS】 Windows 98/95/NT
【種 別】 シェアウェア(500円)
【作者のホームページ】 http://www.miv.t.u-tokyo.ac.jp/~matsu/
【シェアレジ作品番号】 SR011913
【補 足】 試用期間中は、画面に「Unregistered」の文字が表示されるほか、一部機能に制限がある。動作にはHigh Color(32,768色)以上が必要
※このソフトは ダウンロード のページからダウンロードできます。
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