クリップボードの履歴を自動的にリスト化し、好きなときに再利用することができるクリップボード拡張ソフト。「MTClipBoard」は、クリップボードにコピーしたデータをリストにして保存できるソフト。コピーしたデータが履歴一覧として表示でき、どんな文字列がコピーされたのかがひと目でわかる。複数の履歴リストを作成し、簡単に切り替えて使い分けられるのが特徴。
クリップボードの変更を監視し、変更された場合、リストに登録する。コピーしたデータの最初の部分がリストの項目として表示され、ダブルクリックするとその内容全体を別ウィンドウで確認することができる。直前以外のデータでも選択するだけでクリップボードに再度コピーされ、ほかのアプリケーションに貼り付けることが可能だ。
複数の履歴リストを作成して、用途に応じて使い分けられることが大きな特徴。クリップボードとのデータのやり取りはそのときにアクティブなリストひとつだが、リストは簡単に切り替えることが可能で、文書やアプリケーションごとにクリップボード履歴を分類できる。異なるリスト間でも、ドラッグ&ドロップで項目を移動することが可能。それぞれのリストや項目に名前を付ければ、より管理が簡単になる。
項目は、複数の項目をひとつに結合したり、二分割させることもできる。追加のオプション設定をONにすれば、項目を改行ごとに区切って作成することも可能になる。また、各項目や各リストの詳細情報を見ると、文字数や項目数、データサイズといった詳細情報を確認できる。
マウスの位置を移動させることで項目のフォーカスを変えられるのも特徴の一つ。標準設定では、マウスポインタをデスクトップ上部または左端に移動させれば一つ上の項目へ移動・コピーし、逆にデスクトップ下部または右端に移動させれば一つ下の項目に移動・コピーできる。
また、リスト出力機能を備え、独自のリスト保存形式(MTC)やリッチテキスト形式(RTF)で保存できる。
そのほか、動作や表示方法などを細かく設定することが可能。テキストのフォントやサイズ、カーソルを移動させたときのフォーカスの移動方法など、設定画面で変更できる。また、クリップボードの監視間隔も調整可能だ。