「Involve」は、時間とともに増殖を続けるパネルを破壊し、フィールドがパネルで覆い尽くされるのを防ぐアクションパズルゲーム。ゲームのフィールドには、最大7×7＝49枚のパネルが並ぶ。プレイヤーはフィールド上で「ウィスプ」と呼ばれる緑色の球体を操作して、増殖を上回る速度でパネルを消し、ハイスコアを獲得することが目的。ウィスプには「正面」がある。球体の一部に目のような黄色い縦線が2本描かれており、こちらが正面。ウィスプが操作できるのは正面側のパネルだけなので、ウィスプの向きには常に注意する必要がある。

ウィスプの操作はキーボードで行う。カーソルキーでパネルの上を前後左右に移動させ、スペースキーでパネルに色を付けたり、時限矢印をセットしたりする。【Shift】キーを押しながらカーソルキーを押せば、その場で向きを変えられる。

ゲームの開始直後、ウィスプは常にフィールドの中央に出現する。その真下と周囲には18枚のパネルが配置される。ただし、周囲のパネルの配置は毎回ランダムに変化する。

出現したばかりのパネルには色が付いておらず（白）、このままでは破壊できない。破壊するためにはまず、ウィスプの正面に最低でも1枚パネルがある状態でスペースキーを押す必要がある。その瞬間にフィールド上にあるすべてのパネルに色が付く仕組み。色は赤/緑/青の3色がある。各パネルの色はランダムに決定される。

プレイヤーは次に、色の付いたパネルの配置を見て、破壊するパネルの色と位置を決定する。決まったら破壊するパネルの正面に移動してスペースキーを押し、パネルの上に黄色い時限矢印をセットする。あとは、爆風に巻き込まれない位置まで急いで退避すればよい。プレイヤーがこうした作業をしている間も、パネルは絶えず増殖し続けるため、すべての操作を迅速に行わなければならない。

セットした時限矢印が伸びて、その先端が表面に到達するとパネルが爆発し、前後左右にフィールドの端まで届く十字型の爆風が発生する。このとき発生した爆風は、爆発したパネルと異なる色のパネルには影響を与えないが、同色のパネルの上を通過すると、その上に時限矢印を発生させ（誘爆させ）るという性質を持つ。

誘爆したパネルが発生させた爆風も同じ性質を持つため、パネルの配置によっては次々と連鎖反応が生じ、フィールド一面が爆風に覆われることもある。そのような場合でも、プレイヤーは瞬間的な判断でウィスプを適切に移動させ、爆風に巻き込まれないように退避させなくてはならない。同時に、その間も増殖を続けるパネルに対抗するため、新たに発生した白色パネルに色を付けたり、次のパネルに時限矢印をセットしたりといった作業を行う必要がある。

「Involve」には「残機」という概念はない。ウィスプが少しでも爆風に触れてしまったら、即座にゲームオーバーとなる。

それもそのはず。「状況判断と操作のために許された時間が極度に限られている」からだ。次々と誘爆してゆくパネルの爆風を避けるためには、瞬間的に全体のパネルの配置を把握し、逃げ道を見つけ出さなくてはならない。ちょっとでも判断を誤ると、たちまち袋小路に追い込まれてしまうか、爆風の中に自ら飛び込んでしまう羽目になる。

かといって、連鎖を制限するために数の少ない色のパネルを爆発させてばかりいると、爆風には巻き込まれなくても、パネルを消すのが間に合わなくて、やはりゲームオーバーになる。つまり、ハイスコアを出すためには、常に限界ギリギリでの瞬間的な状況判断能力が要求されるということだ。

ごく短時間でプレイでき、緊張感にあふれるため、“ハマリ度”は高い。ちょっとでも暇があるとついついプレイしてしまう。息抜きのための手ごろなゲームを探している人には、ぜひお勧めしたいゲームだ。

開発中に苦労した点
もともとはHSPコンテスト・ショート部門（http://www.onionsoft.net/hsp/contest2004/）に応募したものだったので、容量の圧縮が大変でした。が、Ver.1.30はコンテストに出す用ではなかったので、圧縮はしていません。

今後のバージョンアップ予定
ありません。多分。

軽いお詫び
readmeの「音について」のところに「BMG」とありますが、正しくは「BGM」です。なので、別にBMGダイレクトに何かしてやろうという気があったわけではありません。