RSS/Atomフィード用のデータファイルを自動作成してくれるソフト。フィード用ファイルを作成する機能のほか、ファイルをサーバにアップロードするためのFTP機能、サイトを更新したことを伝えるPing機能などを備える。「Fumy RSS & Atom Maker」は、blogなどでおなじみのRSS/Atomフィードを自動的に作成してくれるソフト。指定フォルダ内のファイルの更新状態をチェックし、フィード用ファイルを自動生成する。オーソドックスなHTMLファイルで作られた静的なサイトでも、簡単にフィードを作成・配信できるのが特徴。作成可能なフィード形式はRSS 1.0/RSS 2.0/Atom 0.3の3種類。フィードのデータ(ヘッドラインやサマリ)はHTMLファイル内のmetaタグや本文から自動的に抽出されるため、データ入力の手間が省ける。
フィード用ファイルを作成するには、あらかじめサイト設定を行う必要がある。「サイト情報」「作者情報」「情報抽出方法」など、大きく8分類された設定項目を指定してゆけばよい。
サイト情報では、サイトのタイトルやURL、概要、著作権情報、サイトの更新頻度などを登録する。
作者情報では、サイトの作者名や連絡先のメールアドレス、URLなどを登録する。
ファイル・フォルダでは、サイトのファイルが保存されているローカルフォルダやサーバ上のルートディレクトリ、フィードファイルの保存先フォルダなどを指定する。HTMLファイルの文字コードやフィードファイルで使用する文字コードも指定できる。
情報抽出方法では、フィードに使用するページタイトルや概要などのデータの取得方法を指定する。ページタイトルは、HTMLファイル内の<title>タグや<h1>/<h2>タグなどから取得できるほか、<div>タグや<p>タグからも取得できる。同様にサイトの説明は、metaタグの説明文や<p>タグから取得することが可能だ。
固定追加ページでは、ファイルの更新状態に関係なく、常にフィードに含めるHTMLファイルを指定できる。
除外規則では、更新チェックから除外した対象を登録することが可能。条件は(1)フォルダ/ファイル名の部分一致、(2)ファイル名の完全一致、(3)正規表現がパス名に一致から選択・指定できる。
FTPでは、アップロード先サーバのホスト名、アカウント名、パスワード、ディレクトリなどを登録する。
Pingでは、サイト更新を通知するサーバを指定する。あらかじめ11サーバが登録されており、簡単に選択できるほか、ユーザがPingサーバを追加することもできる。
設定は「プロジェクト」ファイルに保存しておくことが可能。複数のプロジェクトを作成し、切り替えて利用できる。
実際にフィードデータを作成するには、プロジェクトファイルを開き、出力したいフィード形式(RSS 1.0/RSS 2.0/Atom 0.3)を選択して実行すればよい。ファイルの更新状態がチェックされ、HTMLタグ内からページタイトルや概要などのデータが抽出される。抽出結果を編集したり、出力先のフォルダや文字コードを変更したりといったことも可能。最後に「生成」を実行することで、フィード用ファイルが作成される仕組み。あとはFTP機能を使ってサーバにアップロードしたり、Ping送信機能で更新を通知したりすればよい。
プロジェクトファイルの読み込みからフィードの作成、アップロード、Ping送信までをすべて自動で処理してくれる「全自動作成」機能も利用できる。設定をショートカットに登録し、ショートカットアイコンのダブルクリックだけで自動処理させることも可能だ。
初期設定では、指定フォルダ内の全ファイルが更新チェックの対象となるが、任意のファイルを除外したり、特定の拡張子を持つファイル(例えばHTMLファイルだけ)を対象としたりすることも可能。フィードに含まれるアイテム(エントリ)数も指定できる。
そのほかにも、タイトルや説明文の文字数指定、フィードファイルのヘッダ情報の編集などが可能。(試験的だが、Podcast用フィードデータの出力にも対応している)