すでに使われなくなったWindowsのレジストリデータを削除することで、パソコンの高速化を図るユーティリティ。「Wise Registry Cleaner 3 Free」は、アプリケーションの設定などが記録されたレジストリデータベースをスキャンし、使われていない項目を検出・削除できるソフト。無効なレジストリ項目を削除して、パソコンの動作の安定化・高速化を図る。レジストリの削除後に問題が発生した場合でも、ワンタッチで削除前の状態に戻すことが可能だ。
レジストリ項目の削除は、
- レジストリのスキャン(不要レジストリの検出)
- 削除するレジストリ項目の指定
- 指定されたレジストリ項目の削除
の手順で行う。不要レジストリとは例えば、特定のフォルダ/ファイルを参照してはいるが、すでに存在しないパスを指していたり、無効なActiveX/COMエントリだったりなどのように、使われていないことが明らかなレジストリ項目のこと。「Wise Registry Cleaner 3 Free」は、レジストリのスキャンとともに、対象とするファイルが存在するかどうかなどもチェックし、「安全に削除可」「(削除には)注意が必要」のアイコンを付けて一覧表示する。レジストリには、削除可能と思われる項目でも、問題が起きないとは限らないものがある。例えば、DVDドライブのパスを参照している場合のように、特定のメディアが装着されたときにのみ有効になるレジストリもある。
リストアップされた一覧で個々のレジストリ項目を選択することにより、当該レジストリを「安全に削除可」と判断した理由が「詳細」として表示される。「注意が必要」とされたものは、なぜ注意が必要かが表示される。本来削除してはいけないはずなのに「削除可」とされてしまう項目は「除外リスト」に登録し、次回から表示されないようにすることも可能だ。
レジストリのスキャン範囲は全範囲のほか、「コンポーネント/サブシステム」「ソフトウェアセクション」「アプリケーションのパス」などのカテゴリー別に、スキャンする/しないを指定することができる。スキャン後には、各カテゴリーごとにそれぞれ「削除可」と判断されたレジストリの数が表示される。
一覧表示されたレジストリ項目にはそれぞれチェックボックスが用意される。ここでユーザがチェックを入れたレジストリ項目が、次のステップで一括削除される仕組み。「安全に削除可」と判断されたレジストリ項目は、最初からチェックボックスにチェックが入った状態で、ワンタッチで安全に削除することが可能。「注意が必要」とされたレジストリは、ユーザ自身が判断した上で個別にチェックし、削除対象とすればよい。
レジストリ項目の削除はツールボタンから実行できる。標準状態では「自動的にアンドゥデータ(復元データ)を作成」するようになっており、万が一誤って削除してしまった場合でも、削除前の状態にワンタッチで戻すことができる。レジストリのバックアップ/復元機能もあり、任意時点でのバックアップを取っておき、後日リストアするといったことも可能だ。
「Wise Registry Cleaner 3」にはフリーソフト版のほかに、より高機能な有料版「Wise Registry Cleaner 3 Pro」もある。「Pro」では、削除可能なレジストリ一覧をExcel形式でエクスポートできるほか、(単に不要なレジストリ項目を削除するだけではなく)システムを最適化することも可能。表示スタイルにも対応している。