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IcEX Version 5.5 いわゆるボタン型のランチャ。アプリケーション、データなどをドラッグ&ドロップで簡単に登録できる。登録ファイルはフォルダと同じ概念の「引出し」で階層的に管理することが可能。定義ファイルの書き換えによってプロセスをかなり細かくコントロールできる点は、中上級者には魅力だろう。
●一見単純だが、奥が深いランチャ パッと見は右画面のように、単なるボタン型ランチャだ。コアとなる「IcEX」のボタンに対して、アイコンをドラッグ&ドロップすることで登録が行われる。 対象となるのはアプリケーションだけでなく、フォルダやデータファイル、その他ほとんど何でも可といってよいだろう。拡張子ICLを持つ独自の拡張コマンドを追加することもできる。右の画面はすでにいくつかの拡張コマンドを追加した状態だ。右横方向へボタンが並んでいるが、この並び位置は上下左右に変更できるし、アイコンサイズも可変になっている。 ●細かなコントロールが可能 しかし、「IcEX」の機能はそれだけではない。アプリケーションを実行させるのにもいろいろな指定が可能だ。 例えばアプリケーション実行の優先度の指定。通常はNORMALが選択されるが、これをIDLEとすることでコンピュータを使っていないときのみ動作させるといった指定もできる。もっとプライオリティを上げてOSのプロセスより先に動かすことも可能だ。さらに、時間指定でアプリケーションを動作させたり、音を鳴らしたりということもできるのだ。 これらは「設定」ダイアログにコマンドを追加することで設定できる。また、このダイアログの設定は定義ファイル(ICEX.ICX)に書き出されるので、このファイルを直接、編集することによっても設定することが可能だ。いろいろと細かなコントロールができる点は中上級者にはうれしい機能ではないだろうか。
(藤田 洋史)
なお、3月2日に新バージョン5.6が公開されている。Vectorからは今週金曜日よりダウンロードできる予定。 ソフト作者からひとこと 最初のバージョンはOS/2のPMモードでした。市販のものや、オンラインで公開されているものもあったのですが、もっと手になじむなじむものがほしいということで開発することにしました。 基本型はトントンとでき、あまり苦労することもなかったのですが、現在の形にいたる間にWindows 3.1への移植、Windows NTへの移植、Windows 95での動作(NTより後でした)、C++への移行などがあって、そのつど足りない機能や変化した動作に苦しめられました。特にC++に移行したときはほとんど一から作り直したといえるぐらいです。この時点でネットに公開することにしました。このプログラムのためにインストーラを書いたりもしましたので、私がネットで公開している中では一番大きなプロジェクトです。 自分の職場でも使っていますので、1日に12時間くらい向き合っているのですが、気に入らないことや、思いつきがあるとバージョンアップするというスタイルになっています。2月26日現在、最新バージョンは5.5ですが、すでに思うところがあって、近日中にバージョンアップを予定しています。
(ちくわ)
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