クロスワードパズルやナンクロ、イラストロジックといったパズルの作成・解答の両面を支援してくるソフト。作成したパズルは印刷したり、画像として保存したりできる。ペンシルパズルの解答と問題の作成に特化
「パズルペイント2・プレミアムフリー」は、答えを少しずつ書き込みながら、最終的な正解を目指す「ペンシルパズル」問題を作成したり、解答したりできるソフト。専用のOCRエンジンを搭載し、雑誌や新聞などに掲載されたパズルを取り込んで、パソコンで解答できるようにしてくれる。履歴管理機能を使って、解答を途中から丸ごとやり直したり、辞書機能を使って、条件に該当する言葉を瞬時に探し出したりすることも可能。手を鉛筆の粉などで汚すことなく、気軽に思う存分試行錯誤できる。
例えば、クロスワードを解く場合。まず、問題を用意する。問題の画像ファイルがあれば、それを利用すればよい。読み込める画像形式はBMP/PNG/JPEG。雑誌や新聞などに掲載された問題をスキャナから直接、取り込むことも可能。ページをまたぐような問題を複数回に分けて取り込むこともできる。ただし、パズルをきちんと認識させるは、周囲に余白が必要。極端に傾いた画像や、線が細すぎたり、コントラストが弱すぎたりで不鮮明な画像は、正しく認識されない可能性がある。
画像を取り込むとマス目が認識され、ツールバーの「鉛筆」を使って、文字などをマス目に入力できるようになる。入力する文字の指定はパレットツール(ウィンドウ)で行う。パレットツールでは、カナ、英字、記号(将棋やチェスで使われる文字やマーク、矢印など)を入力することが可能。よく使う文字を登録しておくこともできる。さらに、文字列をキーボードでまとめて入力することも可能だ。
解答のやり直しや一部訂正などを手軽に行える履歴機能
ツールバーで「辞書」を選択してマス目をドラッグすると、ドラッグ範囲の文字数と入力された文字をもとに、該当する文字を検索してくれる(辞書引き機能)。検索結果をダブルクリックすることで、マス目に文字列を一括入力することも可能。辞書は「標準」「漢字」の2種類を搭載する。
文字入力の履歴(編集履歴)は記録される。履歴をダブルクリックすることで、その時点のパズルの状態に戻すことができる。履歴中の特定の入力操作のみを削除することも可能。もちろん、結果は直ちにパズルに反映される。
カラーツールを使って、これから入力する文字の色を指定することも可能。例えば、正しい答えかどうか自信のない文字を目立たせておき、あとでチェックするための目印に使ったりすることもできる。
解けるのはクロスワードパズルだけではない。ナンバークロスでは、同じ番号の入ったマス目すべてに、パレットで指定した文字を一括入力することが可能(ナンクロフィル機能)。「辞書」もナンクロモードで動作させることができる。数値ツールと数字を使って、マス目に数字を設定することも可能。数独やイラストロジックを解くのに便利な、マスの上に線を引く機能も用意されている。
履歴や辞書、番号自動作成などの機能で、効率よくパズルを作成できる
クロスワード、ナンバークロス、カックロ、イラストロジックといったパズルの作成にも威力を発揮する。空のデータを新規作成すると、左ペインにマス目が表示される。マス目の数やサイズなどは、マス目ウィンドウの数字を変えると、リアルタイムに変わる。
マスのレイアウトが終わったら、次に「入力」で、マス目に文字列を配置してゆく。配列の向きは矢印メニューによって指定でき、入力された文字は一文字ずつ、マスの中に配列される。文字列の隙間には、「鉛筆」を使って■を埋めていくことが可能だ。
番号の入力も簡単に行える。文字列と■の配置が終わったあと、ツールバーで番号自動作成の「クロスワード」を選択すると、一瞬でマス目に必要な数字が入力される。番号の自動作成は、ナンクロ、イラストロジック、カックロでも対応利用できる。
イラストロジックの作成も簡単。ツールバーでトレース画像を選択して、左ペインのマス目の背景に下絵を配置し、下絵に沿ってマス目に■を配置してゆく。図が完成したら、番号自動作成でイラストロジックをクリックすれば、マス目の周囲にヒントの数字が自動的に配置される。
作成したパズルは、印刷したり、画像ファイルとして出力したりすることが可能。必要に応じて画像ファイルをワープロのファイルなどに貼り付け、ヒントの文字列などを追加すればよい。
※「ペンシルパズル」は、株式会社ニコリの登録商標です。