アドレス帳データをクラウドスペースにバックアップできるようになった、メモリ編集ソフト「携帯マスター」シリーズの新バージョン。「携帯マスター」は、携帯電話やスマートフォン(iPhone/iPad/Android)のメモリに記録されたアドレス帳、着信メロディ、ブックマーク、メール、写真画像、動画などのデータをパソコンに転送し、編集できるソフト。複数台の端末でデータを共有したり、データを移行したりといったことを簡単に行える。新バージョン「NX7」では、オンライン上のクラウドスペースにスマートフォンのアドレス帳データを保存できる「クラウド電話帳」を搭載。異なる端末間でのデータ移行や、バックアップされたデータの端末への復元などに利用できる(編集部注:2012年6月15日現在、提供されているのはAndroid用アプリで、iOS用は近日公開予定)。
「携帯マスターNX」では、前バージョン「NX6」から従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)のほか、スマートフォンにも対応済み。対応機種はきわめて幅広く、NTTドコモ、au、SoftBankのほとんどの3G機種に加え、EMOBILEの音声通話対応機種やWILLCOMのPHSなどにも対応。スマートフォンもiPhoneやAndroid搭載機種、さらにはWindows Mobile搭載機種にも対応する。iPad/iPod touchで利用することも可能だ。
新機種では、NTTドコモのF-12CやGalaxy SII SC-02C、auではHTC EVO 3D ISW12HT、MOTOROLA PHOTON ISW11M、SoftBankではPANTONE4などに対応(2012年6月15日現在)。フィーチャーフォン/スマートフォンを問わず、新機種への対応は随時、アップデータで行われる。
管理できるデータは、アドレス帳(電話帳)のほか、電子メール、カメラ画像、ムービー、メロディ、テキストメモ、スケジュール、ブックマークなど。携帯電話で管理されている、ほぼすべてのデータを管理できる。複数台のフィーチャーフォンやスマートフォンのデータをまとめて管理し、ドラッグ&ドロップでデータの移行を簡単に行える。フィーチャーフォンとスマートフォンとの間で移行する場合は、データ形式の変換も自動的に行われる。
「NX7」で新たに追加された「クラウド電話帳」は、アドレス帳のデータをインターネット上のクラウドサーバにバックアップできるサービス。バックアップしたデータは、いつでもダウンロードして編集し、再度クラウドサーバに保存できる。iPhone/Android用には専用アプリが用意され、パソコンを使わず、スマートフォンから直接「クラウド電話帳」にデータをバックアップしたり、「クラウド電話帳」からデータをインポートしたりすることも可能。アドレス帳データのバックアップ・復旧・移行を簡単に行える。
ほかのアプリケーションとの連携では従来通り、Microsoft Outlookシリーズとの間でスケジュールや連絡先などの同期を行える。Excelファイルの入出力機能もある。アドレス帳データをXLS/CSV/XML形式ファイルに書き出してExcelで編集したり、逆にExcelから「携帯マスターNX7」にデータをインポートしたりできる。