ソフトを開発しようと思った動機、背景
Windowsには、標準で音声合成エンジンが搭載されています。Windows 7は英語のみでしたが、Windows 10/8では日本語も利用できるようになり、さらに言語追加を行うことで、主要な世界各国語の音声合成エンジンを利用できるようになりました。また、Windows 7もWindows 10に無償アップグレード(マイクロソフトのサービス期間内)できることから、多くのユーザさまに世界各国語の音声合成エンジンを利用できる環境が整いました。このような背景を踏まえ、世界各国語の音声合成エンジンを用いて、特徴のあるソフトを開発しようと思ったのが本ソフト開発の動機です。開発中に苦労した点
世界各国語の音声合成ンエンジンを実用的で役に立つソフトとして組み入れるための画面構成や機能開発に苦労しました。
(1)複数言語が混在した文章の読み上げ
文章中に日本語と英語など、複数の言語が混在しても、文章や単語ごとに読み上げる音声合成エンジンを色で指定できるようにし、連続した音声で読み上げることができるようにしました。この機能を実現する方法と使いやすいインタフェースの開発に苦労しました。
(2)音声ファイルに保存
画面に設定したオリジナルテキストを音声ファイルとして保存できるようにしました。複数の話者が混在した音声になるため、この音声ファイルを作る方法の開発に苦労しました。
(3)バージョン2の新機能
●Chromeで読み上げ
Windowsの音声合成エンジンとは別に、19種類の世界各国語のGoogle音声合成エンジンを利用できるようにしました。Chromeでは、言語の追加を行わなくても読み上げができます。Chromeによる専用画面が必要になるため、その画面構成や本ソフトとの連携機能の開発に苦労しました。
●クリップボード・スピーキング
コピー操作が可能な任意のソフト上のテキストをマウスでなぞるだけで、読み上げてくれる新開発のソフト「クリップボード・スピーキング」を同梱しました。ホームページなど、気になる部分をマウスでなぞれば、すぐに読み上げてくれますので、実用性が格段に向上しました。(マウスでなぞる)→(クリップボードに取り込み)→(読み上げ)を連続的に動作させる機能開発に苦労しました。
●スペル読み上げ
選択したテキストのスペルを読み上げる機能を搭載しました。英語の書き取りなどに便利です。通常の読み上げとは異なる仕組みの開発に苦労しました。
お勧めのご利用方法
語学学習教材として、話者を切り替えてオリジナル対話文(ダイアログ)の音声ファイルを作成できます。携帯音楽プレイヤーなどに転送すれば、通勤・通学途中に学習することができます。
今後のバージョンアップ予定
今後もさらなる使いやすさの向上と、機能アップを追及していゆきます。
(ボイステクノ)