申告書類そのままのイメージの画面で、はじめてでも直感的に操作できる確定申告書作成ソフト。新たに「マイナンバー」入力に対応した。「やるぞ!確定申告」は、確定申告に必要な書類をパソコンで作成・印刷するためのソフト。確定申告書AおよびBの両方に対応し、内訳書などの添付書類も含めて、すべての項目の入力および印刷がパソコン上で完了する。印刷した書類はそのまま提出書類にすることが可能。提出書類のナビゲーションや記入漏れチェックなどの機能も用意され、申告書類の作成をスムーズに行うことができる。e-Tax(国税電子申告・納税システム)にも対応する。新バージョン「2017」では、平成28年度の確定申告から必要となる「マイナンバー」入力にも対応(e-Taxとマイナンバーには2017年2月公開のアップデータが必要)。無償サポート期間は15ヵ月間と長期で、2017年2月15日から3月15日までは土日祝日にもサポートを受けることができる。
利用するには、まず「基本情報設定」画面で、申告者の住所・氏名・電話番号、還付される税金の振込先金融機関名・口座番号といった基本情報を入力する。次に、作成する提出書類を選択し、書類ごとのメニューにしたがって必要な情報を入力してゆく。「提出書類ナビゲーション」を使えば、職業や収入・支出で該当する項目──例えば「株式等の配当金がある」「医療費の控除を受けたい」など──を選択すると、確定申告に必要な提出書類を教えてくれる。
提出書類を作成するための入力フォームは、本物の申告用紙と同じイメージの画面。メニューなどを使うことなく、直接、書類に書き込むような感覚で入力できる。「確定申告書A」「確定申告書B」の入力画面では、左側に申告書の縮小イメージが表示され、「収入金額等・所得金額」「所得から差し引かれる金額」「税金の計算」などに分かれたブロックのいずれかをクリックすると、画面右側に入力フォームが表示される仕組み。表示されたフォームに必要な項目や数字を入力してゆけばよい。入力した数字は自動的に(再)計算され、結果が表示される。金額に応じて控除額の計算式が異なる生命保険料なども、入力した数値で自動的に計算される。
それぞれの入力フォームは連携しており、添付書類などのデータは申告書に簡単に転記することが可能。実際の操作では、
- 初期設定の「基本情報設定」に必要情報を入力
- 提出書類の「内訳書/明細書」に入力(必要なら「決算書/収支内訳書」にも入力)
- 提出書類の「確定申告書A」または「確定申告書B」の第二表に入力
- 提出書類の「確定申告書A」または「確定申告書B」の第一表に入力して、印刷
といった手順で進めれば、申告書類をスムーズに作成できる。もちろん、作成後に前の書類に戻って内容を修正したり、追加したりすることも可能だ。印刷時の用紙は「白紙」または「税務署配布用紙」から選択でき、印刷する書類や項目も個別に設定できる。白紙を選択した場合は、税務署配布用紙のフォーマットごと印刷される。
旧バージョンの「やるぞ!確定申告」や「やるぞ!青色申告」からのデータ取り込みにも対応する。