個人事業者向けの“やさしい会計ソフト”。日々の業務情報を入力してゆくだけで、各種伝票や出納帳などを作成できる。「青色申告でき太」は、振替伝票や現金出納帳などに入力したデータを集計し、青色申告に必要な決算関連書類を作成できる個人事業者向けの会計ソフト。毎日の入力から帳票・決算書が自動で作成され、申告に必要な書類を短時間で用意できる。一本で複数事業の処理にも対応する。新バージョン「12」では、伝票・出納帳・元帳などのカラー印刷に対応したほか、入金伝票などの入力済み伝票を新伝票として複製することも可能になった。施行が予定されている消費税率10%にも対応する。上位の「Pro」版と通常版とがあり、通常版ではPro版の一部機能が割愛される。
日々の入力に使用する画面は、紙の伝票や帳面を模したデザイン。はじめてでも直感的に使える。勘定科目や種別は、あらかじめ登録された一覧から選択・入力することが可能で、仕分けや検索も容易に行える。入力内容は日付で自動的に並び替えられるので、複数の伝票をまとめて入力する場合でも、入力の順番を気にする必要はない。
入力したデータは、必要に応じていつでもさまざまなスタイルの帳簿・帳票・決算書として出力することが可能。帳票へのデータ転記、科目ごとの集計や明細の作成、業績比較のためのデータ作成などにも対応する。決算書は──ソフト名が示す通り──税務署所定の青色申告決算書の形式で出力でき、そのまま申告用として使用することが可能。さらに事業計画・実績比較表や損益分岐点グラフ、手形台帳:受取/支払手形(いずれも「Pro」版のみ)なども出力でき、印刷できる帳票は計38種類にも上る。
青色申告では複数年度の繰越処理も行える。「青色申告でき太」では「年次更新」により、前年度のデータを繰り越した上で、簡単に翌期に引き継ぐことが可能。複数事業の処理にも対応し、二つ以上の事業を営んでいる場合でも「青色申告でき太」一本で対応できる。
「Pro」版では、売掛帳/買掛帳のカラー印刷やセキュリティ管理(パスワードロック)にも対応。セキュリティ管理機能では、ログインユーザごとに「利用できる機能」「アクセスできるデータ」に制限をかけることができる。
ユーザの操作をガイドしてくれる説明書は、
- パソコンで読んで印刷もできる「PDF説明書」
- 【F1】キーを押すだけで、すぐに参照できる「ヘルプ説明書」
- 解説音声付きの動画で操作を確認できる「動画マニュアル」
の3種類を同梱。登録ユーザには無償のメーカーサポートも提供され、電話、メール、FAXで問い合わせることができる。