バージョンアップを重ねるたびに高機能化が進む“定番”仮想化ソフトの新バージョン。Parallelsの公式サイトによれば、“高効率パフォーマンス”を謳う本バージョンでの新機能は50以上に上るという。表示モードが複数あるので、自分の環境(画面サイズなど)や利用状況、好みによって使い分けるとよい。なかでもOSの融合度が最も高いのが「Coherence(コヒーレンス)」。macOSとゲストOSの環境が見かけ上統一され、ゲストOSのアプリをmacOSアプリのように扱えるので、OSを意識することなく、アプリでの作業に集中できる。
使い勝手も改善され、パソコン操作に慣れていない初心者でも楽に使いこなせるレベルにシェイプアップされている。筆者個人としては、前バージョンから「インストールアシスタント」の機能強化が図られたことが大きい。仮想マシンの構築からゲストOSの導入までの操作を、特に意識することなく、スムーズに行えるようになっている。
(坂下 凡平)