「Parallels Desktop 15 for Mac」は、再起動せずにMac上でWindowsを実行する、高速で安定した仮想化ソフト。世界中で600万ライセンス以上が稼働しているとの事。
Windows 10は、年2回の継続的なアップグレードが発表されており、この春に「Windows 10」 (1903)版のリリースが予定され、1909のパブリックβもすでに登場している。また、macOSも例年通りバージョンが上がり、macOS 10.15(Catalina)のリリースも予定されている。「Parallels Desktop 15 for Mac」は、ゲストOSの仮想環境にて既にこれらの新OSの動作が確認できているとの事。他の仮想化ソフトに先駆けて、最新のOS環境を常に業界最先端でアップデートしているというメーカーの自負も納得と言える。
最新版の開発コンセプトは、「グラフィックの強化」「Catalina機能の追加」「MacとWindowsの親和性強化」とされており、特にMetal対応とDirectX11に関しては、ユーザーの要望に応える為、今回最も労力を割いた機能であるらしい。
前バージョンまでは、OpenGL経由でDirectX 9及び10にのみ対応していた為、様々なゲームやグラフィックソフトで起動・動作しないという声があったらしいが、最新版では、DirectX 9、10、11いずれもMetal経由で表示され、Mojaveでの動作はもちろん、CatalinaのホストOSでベストな動作になる様に調整されているとの事だ。テスト結果として、CAD、CAMソフトで、Autodesk Revit 2019、Autodesk 3ds Max 2020、Lumion、ArcGIS Pro 2.3、Master Seriesの動作確認が行なわれ、ゲームでは、Madden 19、FIFA 19、Divinity: Original Sin 2、Crysis 3、Anno 1800、Age of Empires Definitive Edition等の動作が確認されている。今後もテストを重ねて対応確認ソフトは増やしていく予定で、既存のOpenGLに対応のソフトも今まで通り動作するとの事だ。
さて、「Parallels Desktop」の最大の特性は、複数のOSを同時に起動してファイルやデバイスをシェアして作業を行なえる部分だ。
「Parallels Desktop」を使用すれば、デュアルブート方式を使用するより作業効率が良くなる。メーカー曰く他の仮想化ソフトより安定していて且つ処理スピードも速く、ライセンス当たりのコストも安いのが優位性だとの事。
WindowsのソフトのテキストをコピーしてMacのソフトにペースト、Mac・Windows間でのファイル重複の発生、MacでもWindowsでもファイルを保存するときにディスクドライブからDropBoxやOneDriveを選択、等といった要望に「Parallels Desktop」なら応える事ができる。
「BootCamp」を使用すれば良い、という意見はもちろんあるだろうが、無駄なコストと時間をMacとWindowsの環境整備に掛けたくなければ「Parallels Desktop 15 for Mac」を是非使用するべきだ、と筆者は考える。
尚、「Parallels Desktop」を使用すれば本体OSに影響させる事なくWindowsやMacの新OSを安全に使用する事ができる。また、仮想環境は1ファイルになっている為、バックアップや環境を元に戻す時もファイルをコピーする要領で簡単に行なえる。