週刊ソフトニュース ■今週の注目ソフト!! MidiPad 録助 FaceMaker MatuFtp Athena MORE NEWCOMERS VERSION UP BACK NUMBER |
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FaceMaker Version 0.6 顔の輪郭、髪型、眉や目、鼻などのパーツを組み合わせていろいろな顔を作れるモンタージュ作成ツール。福笑い的に遊んでもいいし、できあがった顔を見ながらいろいろと思索をめぐらしてみるのもいい。いうなれば無目的、ゆえに懐の深〜いソフトなのである。
●無限の組み合わせに目移りしそう とにかく作れる顔のバリエーションが半端ではない! 顔の形が8種、眉と目、口がそれぞれ30種、鼻が15種あり、さらに髪型としてショート、メディアム、セミロング、ロングのそれぞれに6パターンの計24種が用意されている。 これらを組み合わせるだけでも膨大な数だが、さらに額の広さ、目の間、眉の間、目と眉の間、鼻の長さ、鼻下の長さという6個のパラメータがいじれるようになっているので、ほとんど無限といっていいパターンができあがる。いろいろいじるのが面倒という人はカードの左下にある「Random」ボタンをクリックすれば、いろいろな組み合わせの顔を作ってくれる。 ●見ているだけでいろいろ考えさせられる そのままでは画像として保存できるわけではないし、パーツエディタがあるわけでもないので、ただ与えられたパーツを組み合わせてモンタージュを作るだけなのだが、これだけバリエーションがあると、ただ見ているだけでも十分におもしろい。 美形だった顔がちょっとパラメータをいじるだけで変な顔になったりするのを見ていると、「美人の条件とは何なのか?」と学究的に考えてみたくなったり、「これだけのことで印象が明るくなるのか!」といった発見に驚いたりする。メイクで悩んでいるガールフレンドがいたら、これを使ってアドバイスしてあげるのもいいかも(笑)。 ●これだけおもしろいと、つい欲が…… 「FaceMaker」はHyperCardのスタックなので、実行にはJ-2.21以上のHyperCard(またはHyperCard Player)が必要。 付属ドキュメントによると、「FaceMaker」自体が今後のソフト制作のための開発ツールらしいが、できればこれで作った顔と組み合わせる「BodyMaker」も見てみたい、と思うのはあながち筆者だけではあるまい……。
(福住 護)
作者のホームページはこちら。 ソフト作者からひとこと 「FaceMaker」を開発当所は、明るい・怒りっぽいなどの性格を入力すると、その性格っぽい顔を生成するという、今とは逆のコンセプトのソフトでした。「貴男の理想の彼女、お連れします」というキャッチコピーで「これはおもしろい、ウケる」と考えたわけです。そこから「キャラ作りに煮詰まったときにも楽ができる!!」「RPGにでも使えば、街の人間を自動生成して、いつまでも遊べるゲームができる」とか夢を膨らませておりました。 しかし、ちょっとプログラム的に面倒ということと、顔をいろいろ作っているときの方が「奇妙におもしろい」ことに気づき、モンタージュに路線変更しました。 開発に苦労した点は何といってもパーツの数ですが、パーツを作ることよりもそれらに名前を付けることで、何ともボキャブラリ(語彙力)のなさにのたうちました。 使い方遊び方は、自分で発見していってほしいと思いますが、いくつか例を挙げてみると……。小説などのキャラクタ作りに利用したり、イラストキャラクタのイメージが似通ってきたときにRandomを併用して新しいイメージを手に入れたりするとよいかと思います。作った顔をコピーして、ペイントソフトで体を付けてみたりするのもおもしいですね(すでにそういう作品を作った方もいらっしゃいます)。製作した顔は、フリー画像扱いですので、自分のWebページの受付嬢として使うというのもいいかもしれません。有名人に似ている顔や知り合いの顔を作ったり、だらだらと遊ぶのもかなりおもしろいことでしょう。 今後は髪型を増やしたり、インタフェースを改善したり、設定データの出入力機能を持たせたりしてみようかと思っています。サポートはWebページ「鳶嶋工房」で行います。
(大串 敏史(とんび))
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