“できるエンジニア”は、業界の最新情報にも常に目を光らせておきたい。そこで注目したいのが「RSSリーダ」「フィードリーダ」と呼ばれるタイプのソフト。ニュースサイトやblogに掲載される最新記事の見出しを読むためのツールで、あらかじめ設定をしておけば、各サイトをいちいち見に行かなくても見出しをチェックできる。そんなRSSリーダの中にも、さらにいろいろなタイプがあるが、特にお勧めしたいソフトの代表格が「Headline-Reader」だ。まず、大きな特徴として挙げたいのが、親しみやすい操作性。ニュースサイトやblogはウィンドウの左側にあるツリービューで管理し、サイトを選択すると右上に一覧形式で記事見出しが表示される。そこで読みたい記事を選ぶと、サマリー(概要)を読める仕組み。「Outlook Express」のようなメールソフトと同じ感覚で使えるわけだ。また、記事見出しの未読/既読を切り替えたり、日付や記事タイトルなどで並べ替えたりできるあたりも、メールソフトに近い。
RSS形式で記事を配信している主要なサイトは、ツリービューにあらかじめ登録されており、ツリーでサイトを選択して、ボタンをクリックするだけですぐに記事を読める。記事の更新は手作業で行うほかに、定期的に自動更新させることも可能だ。
Webブラウザを内蔵している点も大きな魅力。純粋なRSSリーダは、単に記事の見出しを表示するだけなので、元の記事を読みたくなったらWebブラウザを起動してページにアクセスしなければならない。その点、「Headline-Reader」なら、サマリー表示部分がそのままWebブラウザになっているので、サマリーの見出しをクリックするだけで元の記事を読むことができるのだ。
一般的なWebブラウザ同様、「戻る」「進む」などのボタンやページのURLを入力するためのアドレスバーがあるほか、GoogleやYahoo!を利用するための検索バー、日英/英日対応のページ翻訳ボタンまで付いている。ツリービューや見出しリストを隠してしまえば、普通のタブブラウザとして使えるようになっている。「お気に入り」メニューは、Internet Explorerのものをそのまま表示する。
ツリービューに登録されていないblogなどを読みたい場合は、ブラウザ部でそのサイトにアクセスするだけで、RSSフィードのアドレスを自動的に検知してくれる。あとはツールバーの「追加」ボタンをクリックするだけで、ツリーへの追加と設定をまとめて行ってくれる。ユーザがいちいちアドレスを調べて、手作業で登録する必要はない。「Headline-Reader」があれば、ニュースを集める手間が省けるし、重要な記事を見落とす心配も減る。最新情報をスピーディにチェックしたい人にぴったりのツールだ。