デザインを3パターンから選べる地球儀と、スクロールするメッセージを表示するスクリーンセーバ。起動中にMIDI形式の音楽ファイルの再生もできる。「earth」は、3パターンのグラフィックを持つ地球儀と、メッセージ(標準では起動日時と現在日時)を表示するスクリーンセーバだ。表示できる地球儀のグラフィックを、Geometory(地形模様)/Country(国別模様)/River(河川白地図)の3パターンから選べるのが特徴。
起動すると、黒バックを背景に、自転しながらデスクトップ画面の中を浮遊する立体的な地球儀と、スクロールするメッセージが表示される。地球儀は、高低差などを非常にリアルに表現しているので、初回起動時には美しさに目を奪われてしまう人が多いだろう。デフォルト設定値のGeometory以外のデザインも落ち着いた雰囲気のため非常に好感が持てた。
設定画面はコンパクトながらも、地球儀のデザイン変更やメッセージのカスタマイズ、サウンドの指定など、なかなか豊富な項目が用意されている。なかでもメッセージは、表示位置や内容、書体、スタイル、サイズ、色のカスタマイズが可能だ。
メッセージの表示位置はticker(画面右から左にスクロール)またはaccompanying(地球儀の中央に配置)から選択でき、表示位置ごとに別のメッセージを設定できる。tickerは3種類、accompanyingは1種類のみのテキストを用意しておける。
標準で登録されているメッセージは、tickerには「screen saver earth v3 start:起動日時 現在日時」、「I'll be back soon. 起動日時」、「midi playing now is 演奏中のMIDIファイル名.」の3種類、accompanyingには「現在日時+演奏中のMIDIファイル名」の1種類。メッセージ内には展開文字を含めることができ、
- 起動時に一度だけ取得するもの(起動日時)
- 変更があるたびに取得するもの(現在時刻や、再生中のMIDIファイル名など)
をそれぞれ指定できる。「earth」は、派手な演出のなされたスクリーンセーバではないので、落ち着いた雰囲気のものがよいという人にお勧めしたい。ただし、ディスプレイの解像度を高めにしているとどうしても地球儀のサイズが小さくなってしまうので、少し物足りなく感じることもあるだろう。大きさを何段階かから選べるとなおよかった。
(佐藤 さくら)