インターネット上の画像をスライドショウのように表示したり、任意に保存したりできる、一種のダウンローダだが、一般的なダウンローダとは二つほど異なる点がある。ひとつは「キーワード検索を使用する」という点で、URLを指定して特定のページ上の画像を保存するわけではない。もうひとつは「特定のWebサービスが提供するAPIを利用する」ということだ。特定のサービスを対象に検索を行うため、Yahoo!やGoogleが提供している画像検索と同様の結果が得られるわけではない。使用するAPIがTwitterであれば、Twitterに投稿された画像の中から抽出されるが、フォト蔵を選んでいれば当然、結果が大きく異なる。
筆者は、南信州の「下栗の里」を検索してみたのだが、フォト蔵の場合、栗の木や栗を素材に使った菓子の写真が数多く表示される結果となった。フォト蔵のサイトでも直接検索してみたが、もちろん結果は同じだ。写真投稿・共有サイトなので、投稿者の設定したタイトルやキーワードなどにも大きく影響されるのだろう。Twitterでは英数字のキーワードに限定されるため、そもそもこのような日本語での検索ができないのも要注意だ。
そのほかのAPIも、サービスの傾向や検索実行時点での人気や話題性などが強く反映されそうだ。「どんな画像が流れてくるのかを楽しみながら、特に気に入ったものがあれば保存する」といった使い方が似合いそうだ。
(福住 護)