シンプルな構成で、はじめてでも直感的に使える確定申告書作成ソフト。控除対象項目の入力漏れを確認できる「節税チェッカー」などの機能で、申告書作成をスムーズに行えるようにしてくれる。「やるぞ!確定申告2013」は、確定申告に必要なデータの入力から、提出用書類や内訳書などの添付書類の作成・印刷までを一本で行えるソフト。必要書類のアドバイスや入力手順のガイド、入力項目に関する詳細な解説などが、効率的な申告書作成をサポートする。データの入力は、実際の書類と同じ様式の画面で行うことができ、印刷した書類はそのまま申告書として提出できる。
親しみやすいデザインの「メインメニュー」画面は、大きく「設定」「提出書類」「便利機能」に分類される。「設定」では、申告する人の名前や住所といった基本的な情報を登録。登録された情報は、各提出書類に自動的に入力される。さらに、データの新規作成や切り替え(3件分までのデータ作成が可能)を行ったり、「やるぞ!」シリーズの旧バージョンから申告データ(基本情報や減価償却費など)を取り込んだりすることも可能だ。
「提出書類」には、確定申告書AおよびBや内訳書など、各書類の入力画面を開くボタンがまとめられている。どの書類も、画面の左側に縮小イメージ、右側に入力用のフィールドが配置され、縮小イメージ上のエリア(枠線で囲まれている)をクリックすることで、入力画面が切り替わるようになっている。
各エリアには番号が振られ、番号順に入力してゆくことで、スムーズに作業を進められる。申告書作成に先立って内訳書を作成し、その内容を転記すれば、再入力の手間を省けると同時に、入力ミスを防ぐこともできる。
各入力項目名のラベル部分はヘルプ用のボタンになっており、クリックすると詳細な解説が表示される仕組み。項目によっては、具体例が挙げられていたり、計算機能を備えていたりするものもある。
「どの書類を提出したらよいのかわからない」「入力漏れに不安がある」といったときには「便利機能」の「提出書類ナビゲーション」「節税チェッカー」が役に立つ。「提出書類ナビゲーション」は、職業や収入の種類(事業、不動産、農業など)に応じて必要となる提出書類を教えてくれる機能。結果を印刷することもできる。
「節税チェッカー」は、生命保険料控除や配偶者控除など、節税に役立つ項目の入力漏れをチェックできる機能。控除を受けたい項目をあらかじめマークしておくと、申告書の入力画面で当該項目が未入力の場合、「※」印が表示される。また、未入力のまま作業を中断して、入力画面を閉じようとした場合は、メッセージボックスが現れて教えてくれる。
入力が完了した書類は、各入力画面に用意された「印刷」ボタンでプリントできる。確定申告書の場合は、白紙と税務署が配布する用紙のどちらに印刷するか、控えの表を印刷するかどうかなどを指定することが可能。税務署配布の用紙に印刷する場合は、すでに印刷済みの項目(年度や住所、名前など)があれば、その項目だけを印刷から除外することもできる。そのほか、所得の内訳や医療明細書などの添付書類も印刷することが可能だ。