合計金額の計算などはもちろん自動で行ってくれるので、表計算ソフトで算出したものを書類に書き込んでゆくのに比べれば、当然手間も省けるし、万一ミスがあったとしても、提出までに何度でもチェックできる。

申告書類の様式がそのまま入力画面になっているユーザインタフェースは、長年受け継がれているが、2013年版では控除対象項目の未入力個所を教えてくれる「節税チェッカー」が加わったのが目新しい。

高度な節税テクニックを教えてくれるものではなく、「受けられる控除があれば、もれなく申告しましょう」という基本的なレベルのものではあるが、それだけに、はじめての申告で、控除そのものに詳しくない人にとっては役立つはず。もちろん入力画面の操作自体が変わったわけではないので、従来からのユーザも使い方をあらためて覚える必要はない。

「書類の書き方がそのものがわからない」
「計算の手間を省き、入力ミスを減らしたい」
「将来の電子申告に備え、とりあえずパソコンでの書類作成を経験しておきたい」

など、確定申告になんらかの不安を抱えている方への助けとなるはずだ。