人工衛星や宇宙ステーションの現在位置、軌道を地図上に表示するソフト。世界地図上に表示される「World map」と、星座が描かれた天球図に表示される「Sky map」とを切り替えて楽しめる。「PreviSat」は、地球の周りを周回する人工衛星の現在位置や、指定日時における予測位置を確認できるシミュレーションソフト。リストで選択した衛星やステーションの名前、位置、軌道、フットプリント(衛星からの電波を直接受信できる範囲)などが地図上に表示されるほか、座標や軌道高度移動速度といった詳細なデータを知ることもできる。「World map」「Sky map」のいずれも、操作ボタンやオプションなどを非表示にし、マップのみを拡大表示させることが可能。
人工衛星のデータは、2行軌道要素(TLE)形式のテキストファイルで提供される。デフォルトで読み込まれるvisual.txtのほかにも、さまざまな分野のファイルが同梱されている。ファイルに記述された衛星はメイン画面にリスト表示され、チェックボックスにマークをした衛星の名前や軌道が、世界地図上に表示されるようになっている。
表示モードには「Real time」「Manual mode」の2種類がある。「Real time」では、実際の時刻にもとづいた衛星の位置が表示される。画面の更新間隔は1秒から60秒の間で指定することが可能。「Manual mode」では、メイン画面下部の「Main」タブ画面上に操作ボタンが現れ、日時を指定して「再生」を実行すると、表示がはじまる。
「Main」タブ画面では、日付設定や操作ボタンのほかにも、観測地点を選択するためのドロップダウンリスト、衛星の座標や軌道高度、速度などの情報が表示される。そのほかのタブ画面では、衛星のより詳細な情報などを確認することが可能。位置情報やイリジウムフレア(携帯電話用衛星のアンテナに太陽光が反射して輝く現象)の予測などをテキスト形式で出力させることもできる。
「Options」タブ画面では、観測地リストを設定したり、地図表示をカスタマイズしたりすることが可能。地図表示では、太陽や月の位置、衛星名などの表示の有無を選んだり、夜の部分を示すシャドウの濃さを指定したりできる。
「Tools」タブ画面では、
- TLEファイルのアップデート
- 既存TLEファイルから抽出したデータにもとづく新たなファイルの作成
- 国際宇宙ステーションと太陽や月との合の計算
などを行える。