ソフトを開発しようと思った動機、背景
前作「Windows8レスキューキット」のWindows 10版です。Windows 8には次の問題点がありました。- (1)ブルースクリーンエラーが出やすい
- DPC_WATCHDOG_VIOLATION(0x133)
- BAD_POOL_HEADER(0x19)
- SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED(0x7e)
- (2)外付けUSBディスクのファイルが壊れる
- 弊社ではこれでバックアップ用のハードディスクを全損しました。
- (3)シャットダウン機能の廃止(電源断といいつつ、スリープに変更)
- このためさまざまな副作用が発生しました。
- (4)セーフモードの撤去など、従来との互換性が消えた
- 障害発生時のケアが難しくなりました。
Windows 8の時点でこれだけの問題がありました。「Windows8レスキューキット」はこれらを解決したわけです。Windows 10になり、どれだけ改善したのか? 改善すればよし、そうでなければ継続して解決しなければなりません。開発中に苦労した点
新規開発の苦労は今回はありませんでした。ただ今回は、都市伝説的な“ファジーな問題”に苦しみました。例えばWindows 8.1では「外付けUSBディスクを使用せずに5分経つと誤動作し、節電モードになる」問題があります。マイクロソフトのアナウンスによると「メジャーなディスクほどOSに登録され、この問題が出ない」というのです。つまり、
- マイクロソフトがOSに機種登録しているディスク装置は問題が起きない
- そうでないディスクでは問題が起きる
前回、Windows 8.1でこの問題が発生したディスク装置は、今回は問題が起きませんでした。抜本的に全ディスクで出なくなったのか、たまたま弊社のディスクが登録され、改善したのかは不明です。ユーザにお勧めする使い方
本ソフトの「信頼性優先設定」を選んでください。可能な限りWindows 7互換の安定した設定を行います。この設定では「Windows 7のときには問題がなかったのに、Windows 10にしたらブルースクリーンエラーが出る」ということはなくなるはずです。
本来、Windows 7とWindows 10はフル互換でないといけないわけです。ところが仕様上はフル互換でも、実際に動かすと、ところどころで互換性が崩れています。マイクロソフトが盛り込んだ新しい機能がことごとく互換性問題、運用上の問題を起こしています。
「Windows10レスキューキット」はこれを全面解決し、可能な限りWindows 7と同じ挙動をするようにしています。
今後のバージョンアップ予定
現在、集計中なのですが、Windows 7からWindows 10へのアップグレードの失敗が浮上しています。いやらしいことにディスクのパーティション構成、隠れパーティションのディスク空き容量により、出たり出なかったりするというのです。特に問題なのは「アップグレードは成功したが、何度か再起動すると立ち上がらなくなる」というものです。もちろん、これらは「Windows10レスキューキット」とは関係なく発生していることですが、解決したいと思います。
((有)電机本舗)