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音声認識を使用した実用に堪えるランチャ
黒子の音声認識らんちゃ Version 1.2
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まず一言、「すごい!」といいたい。古くはNECの「Windows Sound System」(WSS)や、最近ではIBMの「ViaVoice」など、日本語音声認識を実現したアプリは存在しなかったわけではない。やや意地悪な言い方をすれば「特にめずらしくもない」といえないこともないだろう。しかし、オンラインソフトで、となると話は別だ。まさに驚きのソフトである。
もっとも音声認識エンジンは自作のものではない。だが、この事実を知ったとしても、その感動はいささかも衰えない。なぜならその音声認識エンジンを別としても、ソフトとしての完成度は非常に高く、この「黒子」が実現してくれる機能は十分に実用的であるからだ。 ただし、この種の音声認識の常として、マイクの感度調整などはしっかり行うことが必要だ(音声認識を使用するため、サウンドカードおよびマイクは必須)。いくら音声認識が優秀でも、話す側の声が一定しないと認識率は下がる。またCPUパワーが低いマシンであまりたくさんの単語を登録すると(Ver.1.2では最大60単語まで登録可能)、認識にかなりの時間がかかるようになってしまう。 レジスト前の試用状態では3単語しか登録できないが、それでもこのソフトのすごさは十分に実感できるはずだ。これをいきなり見せられて、「市販ソフトだよ」といわれてもまったく違和感ないほど完成度の高いソフト、というのが実感である。
(天野 司)
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ソフト作者からひとこと
「結局、音声認識ってまだまだ使えないじゃない。」という言葉は、私のまわりでよく聞かれる言葉です。最近は高機能化していく音声認識ソフトが多数存在しており、音声に対する関心もだいぶ高まってきているようです。しかし、それとは相反して音声認識を使いこなしいる人はまだまだ少ないように思います。 このソフトでは、音声認識を用いる部分をランチャ機能やWindowsの操作など、ユーティリティ的に扱える部分に重点を置き、また、これらを「楽しく」使えるようにすることを目的に制作しました。メインキャラクタの「黒子」は楽しさを演出する名脇役であると同時に、どんな仕事もこなしてくれる仕事人でもあります。普段はタスクトレイに隠れて目立ちませんが、どんなときでもきっとあなたの役に立ってくれるでしょう。 キーボードやマウス、ゲームコントローラなどの直接入力のインタフェースとは違う、新しいインタフェース「音」でWindowsを操作する楽しさを知っていただければ幸いに思います。 (Team 銀河SPIRIT)
※ この記事は、'99年3月4日に公開されました。
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