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メモリのパフォーマンスを向上させるユーティリティ
MemTurbo オンライン・標準版 Version 1.0a
for Windows ハードウェア VERSION UP シェアウェア 2,800円

MemTurbo オンライン・標準版 最適化実行中。自動実行も可能 Internet ExplorerやExcel、Netscape Navigatorなど、いわゆる「メモリ食い」といわれるアプリケーションの多くは、終了後にも確保したメモリの一部をOSに返さないことが多い。このまま使い続けると、メモリ空間は未使用かつロックされたメモリだらけになり、再起動しか対処方法がなくなる。

「MemTurbo」は、アプリケーションによって虫食い状態になったメモリを最適化(デフラグ)し、指定したメモリ量をできるだけ確保しようとするツール。Windowsによってロックされたメモリからも未使用部分を奪い取ってくれるため、大型アプリケーションが食い荒らしたメモリリークを解消することができる。

右上画面は最適化中の「MemTurbo」の状態。一回では確保できなかった場合でも、連続で実行することで必要なメモリ量(ターゲットレベル)を取得することができる。最適化実行の時点で「MemTurbo」は必要な情報だけを物理メモリに残し、それ以外のデータはスワップアウトしている。スワップアウトの際にも最適化が行われているため、ページングファイルから再びマッピングし直す場合も高速に動作する。

時間単位での変化をメモリモニタで監視できる なお、β版の時点では自動的に最適化を実行することができなかったが、本「オンライン・標準版」は指定時間単位および指定メモリ以下になったときに自動的にメモリ最適化を実行することができるようになった。

reviewer's EYE ごちゃごちゃとした複雑な設定は何もなく、ただ任意の時点で最適化を実行させれば、ターゲットに指定したレベルまで回復してくれるというシンプルさがいい。訳のわかからない最適化を常に実行されているよりシステムの負荷も軽いし、何よりどの程度のメモリを確保するかを自分の好きなレベルに設定できるところが大きなポイントだろう。

「MemTurbo」を常駐させることでゲームなど大量にメモリを使うものは高速化されるのだが、最適化するターゲットレベルを高くしすぎると、ページングの大量発生によってアプリケーションの動作が遅くなることもある。このあたりは使い方と環境に合わせたチューニングが必要だろう。

Windowsのキャッシュ設定。使用目的によって確保量を変化させる 右画面は数少ない「MemTurbo」の設定画面のうち、ディスクキャッシュの利用制限をかけているもの。「MemTurbo」ではマシンの使用目的に応じてディスクキャッシュを制限し、利用可能な物理メモリ量を多く確保する。128MBのメモリを搭載したパワーユーザでも上限12MB程度しか使わせてくれないのだが、逆にいえばこのくらいのキャッシュがあれば十分ということだろうか。

残念なのはメモリはともかく、リソースの回復にそれほど効果が見られないこと。アプリが持ち去ったシステムリソースも完全に回復してくれると、Webサーフィン中に頻発するシステムダウンのも解決するのだが。
(藤田 洋史)

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Information ここでご紹介した「オンライン・標準版」は解除キーを購入しないとセットアップができません。7日間の限定体験版が、https://www.vector.co.jp/soft/win95/hardware/se090518.html からダウンロードできます。「MemTurbo」を試用されたい方は、こちらからダウンロードしてください。


ソフト作者からひとこと
「MemTurbo」(メムターボ)は、米国・Silicon Prairie Software社が開発したプログラムを日本語化した製品で、パッケージ版の販売に先駆けて、ダウンロード販売をお手頃な価格でベクター・シェアレジにて実施しております。

この「MemTurbo」は、ハードディスクに高速アクセスする方法と同様に、最適化(デフラグ)をメモリに対して行うことで高速化を図るユーティリティです。そのほか、メモリリークの解放や、自動アラート機能も加え、簡単かつ安全にお使いいただけます。これにより、いままでより多くのアプリケーションを同時に起動できたり、アプリケーションをより快適にお使いいただけるようになります。

さて、開発の最終段階では、弊社のホームページにて公開βテストを実施し、多くの方々からたいへん貴重なご意見・ご要望を頂戴しました。スタッフ一同感謝で一杯です、ここに御礼申し上げます。今後も、いただいたご意見をできる限り製品に反映できるようにしていきますので、よろしくお願いします。また、製品情報など詳しくは、http://www.smisoft.ssd.co.jp/product/mt/をご覧ください。
(住友金属システム開発(株))

※ この記事は、'99年3月4日に公開されました。


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